札幌から車でおよそ 2 時間。
平取方面へ走ると、畑とビニールハウスの続く景色の先に、赤い建物が見えてくる。
びらとり和牛専門店くろべこ。
この土地の名産である「びらとり和牛」の、直売店とレストランを兼ねた店だ。

メニューには、ステーキ、ハンバーグ、黒豚、グリルチキンと空腹を誘うラインナップが並んでいる。
迷った末に選んだのは、「和牛ステーキと和牛ハンバーグセット」。ステーキ・ハンバーグ各90gなら1,800円。各150gなら2,200円。
せっかく平取まで来たのだから、びらとり和牛のメニューをどちらも食べたい。
鉄板の上で湯気を立てて、ステーキとハンバーグが届いた。

ステーキをひと切れ噛んで、気づいた。
噛むと、口の中で肉が肉を主張してくる。繊維の確かな噛みごたえと、濃い風味。
筋張っているのではなく、ほどよい肉感だ。
「肉肉しい」とでも呼びたくなる肉質で、独特の食感を確かめるうちに、噛むほど味が出てくる。
ハンバーグは、粗い挽きの感触が残っていて、こちらも「肉を食べている」という実感が強い。
脂が無いとか、固いとかではなく。バランスが良い。
サーロインを頼んだならば、より柔らかい食感になるだろう。
和牛といえば「とろけるような」という常套句をつけたくなるが、びらとり和牛は良い意味で裏切ってきた印象だ。
2000円前後の価格帯で、ライス・スープ・サラダ付のステーキ&ハンバーグセット。
高級メニューもぜひ食べてみたかったが、今回の選択でも後悔はない。十分に満足できる。
びらとり和牛は、平取の凍てつく冬を越えて育つことで旨味が凝縮される、と公式サイトは説明している。
この味は、冬の産物でもあるらしい。

ここで、サラダについて特筆しておきたい。
平取町の特産にはもうひとつ、びらとりトマトがある。
この店はびらとりトマトをふんだんに使ったサラダを提供してくれるのだが、「これが真の主役なのではないか?」などと疑ってしまうほど、存在感を放ってくる。
瑞々しく食べ応えがあり、味に角が無く、バランスの取れた新鮮なトマト。
ドレッシングもこのトマトを使っており、特製だ。
びらとりトマトの美味しいところが凝縮されており、手が止まらなくなってしまった。

なお、びらとりトマトそのものが食べられるのは、トマトの旬の間だけで、提供時期は例年 6 月から 10 月頃。
その時期にだけ、サラダにトマトが入る。ドレッシングは通年出しているらしい。
特製のトマトドレッシングは店頭でも購入できる。
……が、筆者は買えなかった。レジで尋ねると「さっき売り切れちゃった」と。
人気商品のようなので、在庫に出会えた場合は後回しにせず判断することをおすすめする。
札幌からは日帰り圏内。
よく知られた店なので、混雑は覚悟したほうがいい。早めの到着が無難だ。
行くときは、できればトマトの季節に。
びらとり和牛とびらとりトマト、平取の両輪が皿の上で揃うのは、夏から秋にかけてだけだ。
せっかく平取まで来たのだから、この土地のものを軽くつまみたい。なんて考えは甘かった。
この土地と人ならではの食材と手仕事に、腹も胸もいっぱいになった。
きっとまた来るだろう。
売り切れていたドレッシングも、今度こそ。
| 店名 | くろべこ |
|---|---|
| Webサイト | http://www.kurobeko.com/ |
| 住所 | 〒055-0104 北海道沙流郡平取町紫雲古津200-2 |
| 電話 | 01457-2-4129 |
| 営業時間 | 月曜日: 定休日 火曜日: 11時00分~14時30分, 17時00分~19時00分 水曜日: 11時00分~15時00分, 17時00分~19時00分 木曜日: 11時00分~14時30分, 17時00分~19時00分 金曜日: 11時00分~14時30分, 17時00分~19時00分 土曜日: 11時00分~14時30分, 17時00分~19時00分 日曜日: 11時00分~14時30分, 17時00分~19時00分 |
| 定休日 | 月曜 |
| 駐車場 | 無料駐車場 |
| 予約 | 不可 |
| 支払い方法 | クレジットカード・デビットカード |


